30歳の4月の日記

2017年4月1日 naoki8800 ひとりごと

「パパ起きてよ」
息子が俺の顔をつまんでくる。
ここは数年前、横浜に建てた長細い自宅の3階。(*1)
枕元に置いてある小型のノートPCには、「ON寝します」と出ている。(*2)


「起きて!今日はお花見行くんでしょ?」
妻も3階に来た。
そうか・・・今日は友人家族とお花見に行くんだった。
起きて顔を洗って、トイレの便座に座って目の前にあるPCのタッチパネルでニュースをチェックする。(*3)

「皆準備できてる?」
2階の居間で、息子と娘に問いかける。
「とっくに出来てるよ。あとは荷物を車に積んで出発するだけ。」
そうか。俺待ちだったか。

さぁ戸締りだ。家中の窓、ガス、電気、PCのシャットダウンを確認。
近所に借りている駐車場に行き、愛車のシボレー・エクスプレスのエンジンを掛ける。(*4)
しばらくすると、Windowsの起動音がして、ミュージックプレーヤーが立ち上がった。(*5)

行き先は都内の公園。
友人の家と、自宅のちょうど真ん中の位置にあるお花見スポットだ。

都内に向いて走っていると、ポロロンと音がした。
インパネの画面に、MSNメッセンジャーの画面が表示される。(*6)
「ソフィアねっと@移動中:ごめん、間に合わなそう。旦那の準備が遅くてさ」(*7)
俺はインパネのキーボードを打つ。
「どこの旦那も同じだな。俺も起きるのが遅くて、今少々遅れ気味」
エンターキーを押すと、「こら!走りながら打たないの!」と助手席から妻の声が飛んできた。

妻がアンパンマンのデータをインポートし、後部座席のモニターに流した。
「これ、近所の石田さんがくれたの。Winnyでたくさんダウンロードできたから、お裾分けだって」
またWinnyか。(*8)
数十年前から逮捕者が絶えないのに、まだまだ使う人が減らないものだ。
「ねぇ、何でうちのパソコンからWinnyが使えないの?」
「え、使えない?インストールの仕方が悪いんじゃないかな。」
実は自宅サーバーでWinnyからのアクセスをとめているので、使うことができないのだ。
・・・と妻に言うと、「いちいち細かいね。あなたは・・・」と話が止まらなくなるので、いつもこう話している。

都内の公園の駐車場に車を止める。(*9)
・・・とそこで、丁度隣にトヨタ・グランビアが止まった。(*10)
友人一家だ。

シートを広げて、お花見の準備。
子供達は早速、遊んでいる。
「あのーすみません」と係の人が来た。
「はい何でしょう」
「ラジコンは禁止としておりまして・・・」
「ラジコン!?」
ソフィアさんダメじゃないか、ラジコンなんて子供に持たせたら。
そう思いながら子供を見ると、うちの子が家にあるはずのラジコンで遊んでいた。
「お前!いつ持ってきたんだ!」
「リュックに入れてきた!」
・・・子供の持ち物検査を忘れてた。

「乾杯!」
大人たちはお酒を手に、お花見が始まった。(*11)
ソフィアさんに「良いパパになってる?」と聞かれて「どうだろうな・・・」と答える。(*12)
「全然だよ。毎日パソコンばかり眺めてて」と妻が隣で言う。
そう言うソフィアさんもすっかり母親だ。
「おかーさん!私のお人形しらない!?」
「裏にあるでしょ!」(*13)
変わらないところもあるな。

子供達は常に遊ぶものだ。
ボールがあれば蹴飛ばすし、どこからか花を持ってきたり、少し変わった石を「宝物だ!」と言ったり。
俺も昔は、このような遊びをしていたものだ。
何が楽しかったのだろうか。

家に帰り、お風呂に入ると子供達は直ぐに寝た。
俺は自室でWebサイトの更新をする。(*14)
この日記も何年続いているだろうか。
そう思いながら、デジカメからマイクロドライブを取り出して、写真を加工して掲載。(*15)
明日は1日、家でゆっくりしたいな・・・。

——-
今年のエイプリルフールネタは、18歳の頃に思っていた、30歳の俺の生活。
18歳の頃は、まだ結婚願望があった。
確か社会人になってから「一生独身」なんて思い始めたのだろう。

当時の俺は自分自身を甘やかしすぎたと思う。
その分、今の俺が苦労しているのだ。

以下、注釈

*1 田舎者の俺は、大人は誰でもマイホームを建てるものだと思っていた。
都内だと、細長い一軒家を建てることがスタンダードなのだとイメージしていた。

*2当時、Yahoo!チャットにはまっていた。
友人ができなかった俺は、チャットで友人を作る生活だった。
話に出てくる”妻”もそこで出会った人であろう。
チャット画面を開いたまま寝ることを「ON寝」と言うのだが・・・あれは一体何のためにやっていたのだろうか。

*3将来、全部屋にパソコンを設置するものだと考えていた。
まさか・・・ケータイがパソコンのように使えて、何処へでも持ち運べる時代が来るとは思わなかった。

*4田舎と同様、都内も一家に普通車と軽自動車の2台所有するものだと思っていた。
当時、とにかく大きくて広いクルマが好きだった。

*5未来のクルマはパソコンが埋め込まれると、当時は思っていた。
 エアーエッジが内臓され、何処へ行ってもネットが繋がっている時代になる。
 だが実際は、一人ひとりがスマートフォンを持ち歩く時代になった。

*6当時、よく利用されていたMicrosoftのメッセンジャーソフト。
 今はLINEがよく利用され、MSNはサービス自体終了している。

*7出ましたこの人(笑)
 当時「結婚はしないだろうけれど、一生お互い同じような生活をしつつ、続く仲なのかな」と思っていた。
 今のところ、大正解である。
 
*8当時流行っていた、ファイル交換ソフト。今でもたまに名前は出てくる

*9都内はどこにでも駐車場があると思っていた。実際、止めるならコインパーキングであろう。電車で行ったほうが早そう・・・。

*10当時よく走っていたミニバン

*11大人になれば、俺もお酒を飲むものだと思っていた。実際、自ら飲むことはあまりない

*12当時「俺は将来良いパパになる」と彼女に話したことがある。何故そうなったのかは覚えていない。

*13彼女は「後ろ」のことを「裏」と呼ぶ

*14当時、ブログサービスが少なくて、俺は自らHTMLで日記を書いていた。

*15まさか将来、100Gを超えるSDカードが出るとは思わなかったな・・・。
 コンパクトフラッシュの形をした小型のHDD「マイクロドライブ」が普及するとばかり思っていた。

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